先日放送されたテレビ朝日の朝の情報番組「モーニングショー」にて、国産キャビアをテーマにした特集が放送されました。
日本キャビアソムリエ協会も取材に協力し、国内キャビア市場の現状や、全国各地で進むチョウザメ養殖の取り組みについてご紹介させていただきました。
「なぜ今、キャビアなのか?」
キャビアは世界三大珍味の一つとして世界中で高い知名度を誇る食材です。
そのため、新たな地域産業や特産品開発においても強いブランド力を持ち、地域の魅力発信や高付加価値化につながる可能性を秘めています。
一方で、チョウザメ養殖は決して容易な事業ではありません。
採卵までに長い年月を要し、設備投資や飼育管理にも大きなコストがかかります。そのため、志を持って参入したものの、事業継続が難しくなるケースも少なくありません。
だからこそ重要なのは、
「キャビアを生産すること」ではなく、地域全体で価値を創造すること」
です。
キャビアを核として、観光・飲食・教育・交流人口創出などへ波及させることで、持続可能な地域産業へと発展していく可能性があります。
「東京都・神津島村の新たな挑戦」
番組内で紹介されたのが、東京都神津島村で進められている「東京産キャビア」のプロジェクトです。神津島村(こうづしまむら)は、東京都の島嶼部に位置する村です。
イセエビ漁獲量の減少という課題に直面する中、既存の水槽施設をチョウザメ養殖へ転用し、新たな地域産業づくりが進められています。
また、養殖には神津島の豊かな自然が育む「多幸湧水」が活用されており、離島ならではの資源を活かした取り組みとして注目を集めています。
2030年度末の出荷開始を目指し、地域漁業者の新たな収入源として期待されています。

*Google参照
「拡大する日本のキャビア市場」
日本国内のキャビア市場は近年着実に成長を続けています。
その背景には、
- 国産キャビアの品質向上
- インバウンド需要の拡大
- 高級レストランでの採用増加
- 地方創生事業との親和性
- 海外市場への輸出可能性
などがあります。
かつては海外産が中心だったキャビア市場ですが、現在では各地域の特色を活かした国産キャビアが数多く誕生しています。
日本ならではの繊細な品質管理や生産技術は、世界的にも高く評価され始めています。

「豊根村が示す地域活性化モデル」

日本キャビアソムリエ協会が注目している事例の一つが、愛知県豊根村です。
豊根村ではキャビアの生産だけでなく、
- キャビア
- チョウザメの身肉
- 地域飲食店との連携
- 観光コンテンツ化
を組み合わせた地域ブランドづくりが進められています。
生産者、行政、地域住民が一体となり、
『チョウザメを地域資源として最大限活用する』
という視点で取り組んできました。
キャビアだけに依存せず、魚体を余すことなく活用することで、持続可能な地域産業モデルを構築している好例といえます。
「キャビアの未来は地方創生の未来」

全国各地で広がるチョウザメ養殖。
日本キャビアソムリエ協会は、キャビアを単なる高級食材としてではなく、地域の未来を支える可能性を持つ産業資源として捉えています。
人口減少や一次産業の担い手不足といった課題を抱える日本において、
- 地域資源の活用
- 雇用創出
- 観光振興
- 食文化の継承と発信
を実現する一つの手段になり得ると考えています。
もちろん、簡単な道のりではありません。
しかし、生産者、行政、事業者、地域住民が連携し、それぞれの地域ならではの価値を創出することで、キャビアは地方創生の新たな可能性を切り拓く存在になるでしょう。
今回の「モーニングショー」を通じて、国産キャビアやチョウザメ養殖の現状、そしてその可能性について多くの方に知っていただけたことを大変嬉しく思います。
日本キャビアソムリエ協会は今後も、生産者の皆様とともに国産キャビアの価値向上と普及活動を通じて、日本の食文化と地域産業の発展に貢献してまいります。
一般社団法人 日本キャビアソムリエ協会











