【埼玉から発信する、新たなキャビア文化】

■ 小江戸・川越で育つキャビア

埼玉県川越市にて、
「小江戸キャビア」の生産現場を
訪問いたしました。

大野農場・大野社長が手がける小江戸キャビアは、
ベステル種のチョウザメから生まれる、 大粒で存在感のあるキャビアが特徴です。

口に含むと、クリーミーでなめらかな質感が広がり、
舌の上でほどけるような繊細な余韻が印象的でした。

■ 生産者の挑戦と背景

チョウザメ養殖を開始された当初の苦労や、
現在に至るまでの歩みを伺う中で、
キャビアという食材の背景にある
“時間”と“覚悟”を改めて感じる機会となりました。

また、チョウザメの燻製や小江戸黒豚生ハム、
オリーブオイルに至るまで、
一貫して自社で手がけられている点にも
強いこだわりを感じます。

それは養殖場に至る、
設備面での施工までもが手作りでした。

ひとつひとつに宿る丁寧な仕事と情熱が、
品質として確かに表現されていました。

■ 日本酒との新たな可能性

訪問日は、埼玉県蓮田市の酒蔵を訪問し、
キャビアとのペアリングについての検証も行いました。

テーマは、「燗酒 × キャビア」。
熟成によって丸みを帯びた日本酒と、
穏やかな塩味と旨味を持つキャビアとの組み合わせは、
これまでにない新たな可能性を感じさせるものでした。

■ 固定概念を超えるペアリング


キャビア=シャンパンというイメージが一般的ですが、
日本酒、特に燗酒との相性を探ることで、
日本ならではのキャビア文化の広がりを実感しています。

当日はキャビアソムリエ有資格者、ワインソムリエも交え、
多角的な視点からのテイスティングと意見交換が行われ、
非常に有意義な時間となりました。

■ 地方から世界へ

キャビアは単なる高級食材ではなく、
地域の文化・生産者の想い・技術が結びついた存在です。

「小江戸キャビア」の取り組みは、
まさに日本の地方から新たな価値を発信する象徴的な事例といえるでしょう。

今後も日本キャビアソムリエ協会は、
こうした産地の魅力と可能性を発信してまいります。

大野農場大野様
神亀酒造小川原様

ありがとうございました。

協力:
大野農場

神亀酒造株式会社
小川原代表
1848年(嘉永元年)に創業。神亀の名は、蔵の裏手にある天神池に住むという「神の使いの亀」に由来。戦後の米不足の中、純米酒造りにこだわり、戦後初の全量純米蔵として知られる。 戦後で初めて全量純米蔵に転換し、業界内で純米酒造りの技術を広め、また高品質酒米の共同購入制の先鞭をつけた。現在は、「全量純米蔵を目指す会」、「燗酒Japan」に参加する他、純米燗酒体験セミナー「かめ塾」を主宰し、純米燗酒の魅力を啓蒙している。