6月27日に当協会の代表理事・出口彰が新たに誕生した北海道鹿追町を現地視察しました。施設や養殖状況を確認し、「粒立ち、滑らかさ、雑味のないキャビア」といった品質面での高評価を表明しました。
地方発キャビア「鹿追キャビア」誕生
北海道・鹿追町が、バイオガス由来の余剰熱を活用しながらチョウザメ養殖に取り組み、11年越しで国産キャビアの商品化に成功しました。「鹿追キャビア」として2025年7月1日より町内にて販売開始。国産キャビアの多様性を示す新たな産地誕生に、当協会としても大きな期待を寄せています。このように、地方産キャビアのポテンシャルと、その土地が持つ物語性(ストーリー)の重要性が、今後の国産キャビア文化におけるカギであることを再認識させられる取り組みでした。

持続可能性 × 食文化の融合モデル
本取り組みは、家畜ふん尿を用いたバイオガス発電プラントの余剰熱を利用するという、地域資源循環型のモデル。こうしたSDGsに即したサステナブルなキャビア生産は、日本ならではの文化的・技術的背景を活かした先進事例として、当協会としても高く評価しています。
技術と情熱の結晶、品質へのこだわり
チョウザメはベステル種。採卵には13年という歳月がかかり、水温・餌・塩分濃度の管理まで、あらゆる要素を緻密に調整。北海道大学との連携を重ね、安定供給に向けて技術の蓄積と継承も進められています
今後の展望と期待
鹿追キャビアは、ふるさと納税返礼品としての展開も視野に。地方発の新しいキャビア産地として、地域ブランディングと高付加価値商品化の好例となることが期待されます。
本件のような、地域に根ざしたキャビア生産と持続可能な養殖モデルは、日本のキャビア文化を未来につなぐ大きな一歩です。
日本キャビアソムリエ協会は、今後もこうした国産キャビアの可能性と多様性を紹介・発信し、生産者と消費者、さらには地方名産品、飲食・観光産業の橋渡し役としての使命を果たしてまいります。
10月には日本最大のワインスクール【アカデミー・デュ・ヴァン様】共催の元、宮崎のキャビア産地を巡ります。日程は10/18.19.20となりますが詳細はおって案内いたします。
一般社団日本キャビアソムリエ協会 事務局
<本社>〒105-0012東京都港区芝大門2-10-7
桜門会ビルⅡ 4F
ご質問・お問い合わせはこちらまで
c.s.a2021caviar@gmail.com
03−6824−6375
関連記事




